学長メッセージ

 宇部フロンティア大学は113年の歴史を持つ学校法人香川学園を母体に 2002年に創立されました。学園創立者香川昌子先生の建学の精神「人間性の涵養と実学の重視」を掲げ、福祉心理学科(心理学専攻・社会福祉学専攻)・看護学科の2学科と臨床心理士を目指す大学院人間科学研究科で構成され、さらに、人間社会学部では働きながら大学で学ぶ事を希望する社会人のための学習機会として教養履修学生制度を導入しております。また独自の大学附属機関として臨床心理相談センターを開設し、臨床心理士の実践活動を通じて地域社会の方々のさまざまな問題のカウンセリングを担当すると同時に、大学院研修の場にもなっております。

 また、大学を設置するに当たり、建学の精神を現代風にアレンジし、教養教育と実学教育を推進する方針として、「礼節、自律、共生」というキーコンセプトを建学のモットーと定めています。この3つのモットーが本学の基本理念です。この基本理念が求める人材像を要約すると「人間の多様な生き方を尊重しつつも、自らの考えを持ち、自律的に行動できる人」となります。つまり、ひと言でいうと、時代が求める専門的知識と技術、態度を身につけ、「柔軟な考え方ができる人」です。

<大学の個性・特色>

 本学は、地方の小規模大学です。大学の正面玄関に掲げられている「―(Non Multa Sed Bona)-大学規模は決して大きくないが、少数精鋭こそが、大学を明るい未来に導くカギ」の言葉が象徴するように、本学は小さくても、地域にあって存在感のある大学を目指しています。

本学の特色のひとつは、地域に貢献する大学を志向している点です。多くの教員が自治体の各種の委員会や審議会の委員として、また教員の専門分野と関連する講演等の講師として地域に出向くとともに、教育研究の成果を地域に還元する営みとして、定期的な公開講座の開催、宇部市や山口県からの各種の委託事業の受託、また、地域の社会人を対象に各種の資格や検定のための生涯学習講座を日常的に開催しています。

 さらに、地域連携センターの創設(平成27年度)と同時に、地域貢献的な研究に対して資金を助成する制度を発足させ、すでに5つの企画に対して助成しています。このように本学は、小規模ながら地域の知の拠点としての機能を果たしています。この機能をいっそう強化し、地域に信頼される大学であり続けたいと考えています。

 もうひとつの特色は、学生一人ひとりの職業的自立に焦点をあてたきめ細やかな教育の展開です。本学の教育目的は、学部・学科の構成が示すように、ヒューマンケアにかかわる専門的職業人の育成・輩出にあるが、職業世界に通用する能力、意欲、態度を身に付けた学生を育成するのは決して容易ではありません。本学は両学部、大学院とも、開設以来、多様な能力や意欲を持つ学生を多く受け入れてきました。

 本学教員(職員)の責務は、学生中心主義の立場から、能力や意欲の高低に問わず、学生一人ひとりの考え方や生き様を尊重し、卒業までに社会に通用する一人前の人間に仕上げるところにあります。これまで、休学者や学修意欲に乏しい学生を対象に個々の教員が個別相談や個別指導で対応してきました。また、福祉心理学科にあっては、学生の希望や意欲を重視し、新しいコースの設定やモデルの提示等を試みてきました。

 平成26(2014)年より「あなたらしさを仕事力に変える」というキャッチコピーを採用し、学生個々人が自分らしさという個性を自覚し、それに主体的に磨きをかけ、職業的に自立していく道筋を重視する教育、視点を変えて言えば、学生確保の段階から、教育課程の履修、さらに卒業に至るまでの一貫した体制の下で、仕事力の育成に焦点を当てた教育への転換を図っているところです。具体的には、個々の授業の方法の改善(アクティブラーニングの導入)や学部・学科とキャリア支援センターとの関係を強化しながら、さらなるきめ細やかな教育を推進していきます。

 

宇部フロンティア大学
学長  相原次男