学部長あいさつ

 香川学園は、1903年(明治36年)に香川昌子先生が建学の精神「人間性の涵養と実学の重視」を掲げられ、山口県宇部市で開学いたしました。1903年(明治36年)という年は、東京では東京電車鉄道が始業を開始し、ライト兄弟が人類初の動力飛行に成功し、米国フォード車が創立され自動車の時代が始まった年でもあります。まさしく動力によって、より遠くへ、より高く大空に旅立とうとする時代の幕開けの記念すべき年でもありました。香川昌子先生により築かれた学びの精神、人としての生き方の教えを受け継ぎ、教育方針に基づき、2002年には香川学園に宇部フロンティア大学が誕生いたしました。

人間健康学部は看護職を目指す学部です。「病」とは、人生の中で最も辛く苦しい試練です。医療職の一つである看護職は、「病」をかかえる患者さんを中心に、患者さんに寄り添い、共に「病」と戦う専門性の高い職業です。

アジア文化圏の起源である中国影陽説では「三」という数字は重要な数字とされています。「三種の神器」「御三家」「三原則」などがそれに相当致します。「三」以上でもなく、以下でもありません。医学領域でも同様に、「○○の三徴」として、疾患の診断基準となる三つの重要な徴候を示す疾患が多くあります。本学の人間健康学部にも、鍵となる「三」が存在いたします。それは、「学生」「教員」「職員」の三者です。この三者が一丸となり、「看護専門職を目指す」という志を達成する学部であります。学生の皆さんには看護専門知識・技術に加え、思いやりの心を持ち、人の命や尊厳を尊び、チーム医療に従事するためにふさわしい人格や適性を自ら積極的に求め、プロとしての一流を学んでいただきたいと思います。教員には、絶えず挑戦者としての気持ちを忘れず、教育・研究に励み、誇れる学部として学生の皆さんにその背中をみて成長していただける努力をしていただきたいと思います。職員には、学生や教員の皆さんが、安心した特長のある地域環境で勉学、教育・研究や日常生活ができるよう、さらなるいっそうの援助をお願いしたいと思います。

人間健康学部の意欲のある学生が、熱意のあるよき教員に出会い、職員全体と協力し、各歯車が目標に向かって固く強く噛み合い、その結果、患者さんにはより質の高い医療提供ができる看護職人材の育成ができることを願っております。

人間健康学部 学部長 大草知子