松本 治彦先生のページ

 

2017年前期の授業の資料について

 以下の授業の資料を掲載します。各受講者は資料をダウンロードして取り込んでください。

 1)2017年前期の「データの科学的な見方」の資料→ここを クリックしてください

   2)2017年前期の「地球環境論(地球の現在・過去・未来)」の資料→ここを、クリックしてください

 3)2017年前期の「ビジネス情報」の資料→ここを、クリックしてください

 4)2017年前期の「情報処理演習Ⅱ」の資料→ここを、クリックしてください

 

 

研究の概要

現在、私は自然科学のなかで「教養として知っておきたい知識」について、一般の社会人の方や、学生の皆さんにわかりやすく説明をするための研究を行っています。特に、新聞に掲載されている内容について、どのように説明すれば、わかりやすく理解できるのかについて、日々奮闘しています。

 

 具体的なテーマとしては、

1.「地球の現在・過去・未来(地球環境論)」について研究を行っています。

宇宙が誕生してから、地球が誕生し、現在の状況までについて、現在までにわかっていること(事実の記述)と意見(本当はまだわかっていないこと)を区別することに重点を置いて、分かりやすく説明するための研究を進めています。さらに未来についての予測についても調べています。

これに関する授業は現在、教養教育科目の「地球の現在・過去・未来」で看護学科の2年生、福祉心理学科の1年及び3年生を対象に合同授業を行っています(北九州市立大学の文系の学部でも同様な授業を行っています)。

 

2.環境保全をキーワードとした「ビジネス情報」について研究を行っています。

ここでの、大きなキーワードは「炭素社会」から「水素社会」にどのように転換していくかです。そのほかに、農業の将来、水ビジネス、炭素繊維、再生可能エネルギー、既存のエネルギーの今後の見通し、メタンハイドレート、希少金属、ロボット、宇宙産業の将来についても、「新聞」に掲載されている内容の範囲で、理解度を深めるための研究を行っています。これに関する授業は福祉心理学科の3年生の専門科目「ビジネス情報」です。

 

3.「自然災害」について研究を行っています。

 ここでのキーワードは「流れ」です。水の性質と海の流れ、大気の構造、風、雲、雨、雪及び波のしくみ、気温のしくみと天気予報のことについて最新情報をまとめています。海洋の周期的な振動現象、大気汚染、自然災害の記録、東日本大震災と津波、および最近の自然災害についても整理しています。

 これに関する授業は福祉心理学科の3年生の教養教育科目「自然災害」です。

 

4.様々な分野で大事な学問となっている「統計学」について研究を行っています。

看護学科では保健師になろうとする人は、統計学が必須です。また、心理の専門家になろうとする人も統計学が必須です。しかし、統計学は難しい学問です。高校の時にあまり数学が得意でなかった人は理解するのが非常に難しいのです(1年生の科目で看護学科は「データの科学的な見方」、福祉心理学科は「統計学」)。

そこで高校の時に、ほとんど数学をやっていなかった人でも、理解できるような手法で授業を展開しています。私はこの授業の始めには「統計学は数学ではなく、むしろ国語的な要素の方が重要な学問です」と説明します。それは、皆さんが統計学特有の言葉の難しさに戸惑うからです。計算はエクセルなどのソフトを使えば、楽にでます。したがって、出てきた答えの意味を理解することが重要となります。そこで、授業では様々な言葉(例えば、偏差値、標準偏差など)の意味を理解することに重点を置いています。

また、福祉心理学科2年生には「心理統計学基礎」の授業を行っています。ここでは、分散分析と言うかなり難しい統計解析の話をしていますが、要するに、計算の手順と結果の意味することを中心にして解説しています。

 

5.看護師として必要な「物理」について研究を行っています。

 物理は高校の時に履修しなかった人が多いのですが、看護師になった場合には、物理の知識は非常に重要です。患者さんの体位をスムーズに移動する場合、放射線の知識、圧力の知識、電気の知識など多数あります。

そこで、授業(看護学科1年の教養科目「物理学」)では具体的な事例を上げることによって、物理の知識がスムーズに習得でき、それを応用できるような授業を展開しています。

 

6.看護師として必要な「看護計算を間違いなく行う手法」について研究を行っています。

 看護師になるために、なった後に必要な看護計算をどのようにしたら間違いなく日々こなすことができるのかについて、個々の学生さんの指導を通じて手法を考えています。

数学が苦手でも看護師になって勤務するときには「看護計算」は必須です。そこで、授業(看護学科の補習科目「数学の基礎」、「物理の基礎」)では間違いなく計算をこなすための手順について最後の一人まで指導しています。

 

7.「科学技術についてよく考える」ために役立つ「クリティカルシンキング(Critical Thinking)」と「科学技術社会論(Science, Technology and Society)」いう方法論を用いて議論を行っています。

そもそも科学技術と社会のかかわりについて考えていくための枠組み、スキル、背景知識などを身に付けるための研究を行っています。これに関する授業は教養教育科目の「現代教養研究」で福祉心理学科の2年~4年生に教えています。

 

8.一般社会で必要となっているエクセルによる「統計計算」の理解を深めるための手法について研究を行っています。

 現在の社会では、表計算を使って様々な図表の作成や統計計算を行うことが必要になっています。この研究は、統計学の授業を受講した人を対象にした福祉心理学科の2年生の演習科目「情報処理演習」で、様々な統計値を求めるための手順について教えています。

 

 

以下に、私がこれまでに研究してきた様々な分野の研究テーマを記載しておきます。

1).理論的な研究では「矩形閉塞海における風成海流の理論的研究」、これは、四角形の閉じた海で、風が吹くことによって起こる海流の水平成分の3次元的な流れの研究です。最終的には、解析解を求めています。解析解とは、コンピューターを使わず、理論的に方程式を解いて求めた解のことです。

 

2).萩市にある塩水池「明神池」の流動に関する研究では、現地で何度も観測を行い、水位変動と浮きによる表面流の追跡調査によって、淡水がなかなか外海には排出されずに、非常に滞留時間の長い水となり、これが「明神池」の富栄養化の原因となっていることを突き止めました。また、この結果をもとに、この池の水質改善に向けた手法についても提言しています。

 

3).「ダム貯水池」の流動に関する研究では、10年間の調査結果を基に、あるダム貯水池で下層水の滞留時間の長い水が存在し、それが中層の水よりも温度が高くなる異常水温成層が長期間存在していることを突き止めました。また、宇部市の水瓶である「小野湖」では、流動特性として流入水は主に中層から下層を流れていることを突き止めました。

 

4).宇部市にある中小都市河川の1つである「真締川」では多数回の調査を行い、淡水と海水の動きを詳細に調べました。

 

最近発表した論文のタイトルを記載します。

・気候変動(1)1600年から2010年までの記録の見直し(宇部フロンティア大学人間社会学部紀要2012に掲載)

・社会教養としての知識1-生命誕生の研究状況―(宇部フロンティア大学人間社会学部紀要2013に掲載)