新型コロナウイルス感染対策方針 -学生の皆さんへ-(2020.8.18改訂版)
学長 長坂祐二
1.これまでの経緯
本学では、新型コロナウイルス感染対策方針として、3/19に「新型コロナウイルス感染対策方針」、4/8に「緊急事態宣言への対応方針」、4/23に「学生の皆さんへ-遠隔授業の実施について-」、6/1に「学生の皆さんへ 新型コロナウイルス感染症対策(自宅待機・移動について)」を作成し、ホームページ等により公表・周知してきました。
5/14の全国緊急事態宣言解除を受けて、6月より一部で対面授業を開始し、7月以降感染予防対策を講じつつ、段階的に対面授業の割合を増やしていくことにしていました。しかし、7月中旬より全国の感染者数が再び増加し始め、山口県及び宇部市でも新規感染者が発生しました。7月下旬には全国で急速に感染者数が増加していますが、今後、4~5月に実施された全国規模の外出自粛の要請や休業要請等が実施される状況にはなく、「withコロナ」の掛け声の下、新型コロナウイルスと共存するための感染対策方針が求められています。本学においても、学内で感染者が発生した場合を想定して、より具体的な方針を定めておく必要があります。
本方針は、これまでの経緯を踏まえて現行の対策方針を見直し、入構制限、授業、学生の課外活動、各種行事の運営など大学の活動全般について、感染拡大のレベルに応じた具体的な行動方針として作成しました。
2.対策方針
(1)一般的な感染予防策の周知・徹底
・これまでに厚生労働省や保健所等から提供されている感染予防のための各種パンフレットを参考にして安全な日常生活を心がける。
例)「3つの密を避けるための手引き」、「人との接触を8割減らす、10のポイント」、「新しい生活様式の実践例」など
・特に、飲食店での大人数(5人以上を目安とする)の会食など感染拡大のリスクが高いとされる場所では、十分な予防対策を講じ、慎重に行動する。
・その他の日常生活や県境を越えた移動など国内・県内の感染拡大状況に応じた対応が必要な事項については、山口県の最新の方針(知事メッセージなど)に従って行動する。
・新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)の登録を推奨する。
(2)対面授業での三密回避策
・後期授業の開講について、現在の感染対策方針を解除してすべての授業を対面授業に戻す状況にはないことから、遠隔授業と対面授業を組み合わせて開講する。対面授業の開講に当たっては、以下の三密回避策を講じる。
1)密閉
・授業中は十分な換気を行う。
・空調を使用しない場合は、窓と扉を解放して授業を行う。
・空調を使用する場合は、空調機器への過重な負担を軽減するため窓と扉を閉めて授業を行う。ただし、20~30分に1回は、窓を開けて換気を行う。
2)密集
・学生間の距離を最低1m以上確保する。
・各教室の収容人数を適切に設定し、受講者が収容人数を超える場合は、場所または時間を分散して授業を行う。
3)密接
・学生、教員の双方にマスク着用を義務付ける。(体育の授業を除く)
・学生間、教員と学生間の接触を可能な限り避ける工夫をする。
・学生同士が対面で話し合う(グループワークなど)ときは十分な距離を取る。
・学生同士または教員と学生が、直接身体に接触する実技を行う場合は、可能な限り短時間で終了する。
・授業前後に着替え等のためにロッカー室を使用する場合は密集・密接にならないように配慮する。
4)その他
・「健康観察表」を毎日記録し、発熱等何らかの症状がある場合は登校せずに自宅待機する。
・教室での学生の着座位置を記録する(記録方法については授業の形態に見合った方法で実施する)。
・校舎入口等の主要な場所に消毒液を常設し、手洗い、消毒を励行する。
・コンピュータ演習室では、マウス・キーボードにラップをかけて使用する。
・昼休み、休憩時間に学生が密集・密接しないようにする。
・授業終了後は速やかに帰宅する。
(3)自宅待機の取扱
・6月1日の「学生の皆さんへ 新型コロナウイルス感染症対策(自宅待機・移動について)」に従って行動する。
(4)感染者または濃厚接触者になった場合の連絡先
・感染者または濃厚接触者になった場合は必ず大学に連絡する。
平日 教務課(0836-38-0508)、土日祝日 0836-38-0500(代)
(5)対応レベルの目安
レベル0:感染者なし。
レベル1:1人の感染者発生、学内に濃厚接触者なし。(学内での感染拡大の可能性が低い状態)
新たな感染者が2週間以上発生しない場合はレベル0に引き下げる。
レベル2:1人の感染者発生、学内に濃厚接触者あり。(学内での感染拡大の可能性が高い状態)
濃厚接触者のPCR検査の結果、陽性者がいる場合はレベル3に引き上げ、陽性者がいない場合はレベル1に引き下げる。
新たな感染者が2週間以上発生しない場合はレベル0に引き下げる。
レベル3:2人以上の感染者発生(学内で感染が拡大している状態)
新たな感染者が2週間以上発生しない場合はレベル0に引き下げる。
レベル4:クラスターの発生(学内で重大な感染拡大が発生している状態)
新たな感染者が2週間以上発生しない場合はレベル0に引き下げる。
(6)レベル別対応の目安
・以下の目安は、学内に感染者が発生した場合の対応の目安である。本学において感染者の発生がないレベル0であっても、山口県及び宇部市の感染者発生状況により、山口県または宇部市から要請が出た場合はそれに応じた対応を行う。
1)入構制限
・レベル0~1:入構制限なし。
・レベル2:濃厚接触者は入構禁止とし、2週間自宅待機を指示する。
濃厚接触者でPCR検査が陰性の場合の登校開始時期は、保健所の指導に従う。
保健所の指示による学内施設の消毒を行うために全学生を入構禁止とする場合がある。
・レベル3~4:原則全学生入構禁止とし、2週間の自宅待機を指示する。ただし、遠隔授業の受講(パソコン室等)、必要な事務手続きがあるときは入構可とする。
禁止期間は最後の感染者発生後2週間を目安とし、状況をみて解除時期を総合的に判断する。解除後、発熱等の自覚症状がないことを確認して登校可とする。
学外業者は、事業継続のために必要な場合を除いて、原則2週間入構禁止とする。
2)授業
・レベル0:対面授業で感染対策を行うために必要な教室と時間割を確保するため、遠隔授業と対面授業を組み合わせて行う。
・レベル1~2:予定通り、遠隔授業と対面授業を行う。
・レベル3以上:対面授業を中止する。
中止期間は最後の感染者発生後2週間を目安とし、状況をみて再開時期を総合的に判断する。
中止した授業については、適切な時期に補講を行う。
*学外実習は、実習先施設との協議によって実施するか中止するかを決める。
3)学生の課外活動(今年度後期からの活動再開を予定している)
・レベル0~1:サークルごとに活動計画書を学生課に提出し、許可を得て活動する。
レベル2以上:レベル1以下に下がるまで活動を禁止する。
禁止期間は最後の感染者発生後2週間を目安とし、状況をみて再開時期を総合的に判断する。
4)各種行事
・周辺地域の感染拡大状況により、あらかじめ中止としていた行事は、以下の対応の対象としない。
・レベル0~1:実施を予定していた行事は、十分な感染予防対策を講じた上で実施する。
・レベル2以上:行事前2週間以内に感染者が発生した場合は、中止する。
5)食堂、売店
・今年度後期からの営業再開については、業者との協議により決定する。
・開店することになった場合は、以下の対応を行う。
・レベル0~2:感染予防対策を講じた上で開店を継続する。
・レベル3以上:レベル2以下に下がるまで閉店する。
6)大人数(5人以上を目安とする)での会食
・レベル0~1:十分な予防対策を講じた上で、慎重に行動する。
・レベル2以上:レベル1以下に下がるまで禁止する。
*レベル別対応の目安のまとめ
|
入構制限 |
授業 |
課外活動 |
行事 |
食堂・売店 |
大人数での会食 |
レベル0 |
入構制限なし |
遠隔授業と対面授業を組み合わせて行う |
サークルごとに活動計画書を学生課に提出し、許可を得て活動する |
十分な感染予防対策を講じた上で実施する |
今年度後期から営業を再開している場合、感染予防対策を講じた上で開店を継続する |
十分な予防対策を講じた上で、慎重に行動する |
レベル1 |
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レベル2 |
濃厚接触者は入構禁止とし、2週間自宅待機を指示する |
レベル1以下に下がるまで活動を禁止する |
行事前2週間以内に感染者が発生した場合は、中止する |
禁止する |
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レベル3 |
原則全学生入構禁止とし、2週間の自宅待機を指示する。ただし、遠隔授業の受講(パソコン室等)、必要な事務手続きがあるときは入構可とする |
対面授業を中止する |
閉店する |
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レベル4 |