日本の精神医療体制は入院医療中心から地域生活中心へと展開していますが地域精神医療を支える法制度・サービス体制が不十分であること、また、家族は、患者の身近な支え手として多くの役割を期待される一方、家族自身も多くの負担を抱えていることが報告されています。退院された精神障害者の地域での受け皿の一つに訪問看護があります。精神科訪問看護は退院した利用者の暮らしの場に訪問し、生活者の視点で関わり、地域でその人らしく安定した暮らしができるように支えていく看護です。訪問看護利用者がその人らしい暮らしができるように精神科訪問看護で展開される他職種との効果的な連携、訪問看護技術、家族支援の方法について研究しています。