自己紹介:私は、山口県宇部市の出身で長年産業の場で保健師をして参りました。
個人的には、地域のボランティア活動をさせていただき、自身の「人間性の涵養」に努力しているところです。趣味は、映画鑑賞と読書です。
研究内容:近年、労働者を取り巻く社会経済状況は、産業構造の変化・超少子高齢化社会・共働き世帯の増加・情報技術の進歩に伴う仕事と私生活との境界の不明確化・AI技術の急速化など大きく変化し、労働者の働き方が様変わりしてきました。こうした変化を受け、職場のメンタルヘルス活動においても、精神的不調への対応やその予防にとどまらず、個人や組織の活性化を視野に入れた「こころの健康づくり」を行うことが重要になってきました。またこれらの社会課題を解決するためには、国民一人ひとりがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活なども含めて、人生の各段階に応じて多様な生き方を選択し、それを実現できる力を今まで以上に身につけることが必要だと考えています。さらに、人々を支える社会システムも大きく変革しなければならないと考えています。これらの課題の解決するために、私は次の様な研究を行っています。
1)ワーク・ライフ・バランスに関する研究
労働者を取り巻く課題を、働く人自身がどの様に考え・行動をしているのかについて研究しています。
2)ワーク・エンゲイジメント(Work Engagement)に関する研究
ワーク・エンゲイジメント(仕事に関して肯定的で充実した感情および態度)が心身の健康や組織行動、パフォーマンスにどの様に影響を及ぼしているのかを研究しています。
3)治療と仕事の両立支援に関する研究
かつては「不治の病」とされていた病気は、現代の医療技術の進歩によって「長く付き合う病気」に変わっていきました。働く人が様々な病気の治療をしながらも、自分らしく働けるための支援について研究しています。
4)ESD(Education for Sustainable Development)に関する研究
今、世界には環境・貧困・人権・平和・開発といった様々な問題があります。ESDとは、これらの現代社会の課題を自らの問題として捉え、身近なところから取り組むことにより、それらの課題の解決につながる新たな価値観や行動を生み出すこと、そしてそれによって持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動です。ESDを通して、人格の発達や、自律心・判断力・責任感などの人間性を育むこと、 他人との関係性・社会との関係性・自然環境との関係性を認識し、「関わり」「つながり」を尊重できる個人を育むことを研究しています。